占いに依存してしまう方へ

鑑定をふだんしているなかで、占いに過剰に依存してしまう方がいます。

そういう状態の方に、「占いに依存してしまうのは良くありません、ちゃんと自分で決めてください」と伝えたところですぐに聞いていただけるわけもないと感じるので、そんな野暮なことはずっと言わないできました。

ですが、自分の支払い能力以上に占いに投資してしまう方が時々います。

それを続けていると確実に経済的に破綻します。
それにそういう方に依頼されたとして私もお断りすることしかできません。
お支払いをいただかないかぎり、してあげられることが何もありません。
いくら私が心苦しく思い、たとえば無料で鑑定したとして、話を聞いたとして、それでは根本的な解決につながらないのです。

占いはもともと健康的な人をより本質的な道に歩ませるための手助けのツールであり、決して、病んでいるとき、気が沈んでいるときに頻繁に来るような場所ではないと私は考えています。
占いはもともとカンウセリングなどとは性質がまったく異なるのです。
(占いにきて心が楽になった、ケアされたという感覚をおっしゃる方もいますが、それはどちらかというと目に見えないものや宇宙と繋がっていることを思い出す超感覚、芸術にふれて心が解放される感覚に近いと思います。)

占いに依存してしまう方に欠けているのは自己決定の能力です。
占いはだめだと言ってるのではないのです。(占いを全否定するのも私はそれはそれでどうかと思います。逆説的にさまざまなことに目を伏せ全肯定しているのと変わらないのではと思うからです)

単純になんでもやりすぎは良くなく、占いで霊が教えてくれたことに従ってさえいれば失敗することは少なくなります。ですがそれが良くないのです。
人は失敗から勉強するものです。依存してしまうと失敗が怖くなりその日の予定すらじぶんで決めることができなくなってきます。

自分でなにかを決めることはとてもエネルギーが必要な作業です。
リスクや責任に耐えられない場合もあるかもしれません。
ですが失敗してでもこうしたいのだという純粋な気持ちを大事にしてください。
あなたの意思決定が難しくなってしまったことは社会全体の問題であるのであなたひとりが悪いわけではないと私は考えています。
ですが気づいて練習さえしていけば自分であるていどのことは、決めることができるようになってきます。
(ここでは自由意志があるとかないとかの話をしているのではないのです。あくまであなたが自分で決めたと思えるやり方をすることが肝心です)

具体的には、まずは占い鑑定に行かれるのを、2週間に1度に縮めてみてください。
暦が切り替わるのもだいたい2週間ですから、それを目安にしてください。
そのあいだは、占いに頼りたくなっても、呼吸をととのえる瞑想をして過ごしたり、記録に残る紙に感情やそのときの状況を書き出したりして冷静になるよう自律できるようつとめてください。
できるだけ占い師には頼らず知識を増やしたり乗り切るようにしてください。

どうしても耐えられないときは選択式で状況を見れる占い動画も作っているので、物足りなく感じても、できるだけそれで乗り切ってください。
亜弥女占いチャンネル

スピリチュアル文化に外国から輸入された「ハイヤーセルフ」という言葉があり流行していますが、あなたがいま占いに依存してしまっているのならば、無視したほうが良いのです。
目に見えない何者かに人生を乗っ取られてしまわないように。

以上の理由から、占いに依存してしまっていると私のほうで判断した場合、鑑定をお断りさせていただいており、ご理解いただければ幸いです。

あなたが健康になり、もっと自分の人生を豊かにしたい、先に行きたいと思ったときにまたお会いできることを楽しみにしています。

亜弥女